バックコンタクトセルとは、セル表面にある電極を裏面に配置したセルのこと。裏面電極型セルとも呼ばれます。
セルの表面には白色の配線(バスバー電極)が設けられており、これによって電気を取り出していますが、 電極のある部分には太陽光が入射しないため、その部分では発電することが出来ません。
したがって、この電極の本数や面積が大きい分、出力を損なっているということになります。
ここに着目して開発されたのが、バックコンタクトセルです。 従来までセル表面に設けられていた電極を全てセルの裏面に配置し、入射する太陽光を100%取り込むことが可能になりました。 これにより、変換効率の向上を実現している他、すっきりとした外観を得ることにも成功しています。
その一方、通常のセルよりも若干生産コストが高くなることや極端な薄型化が難しいことが課題とされています。 実際にバックコンタクトセルを採用した太陽光パネルは、通常のパネルよりも割高な価格となっています。