風圧荷重

Wind load

【よみ】ふうあつかじゅう

編集日:2014年3月4日

風圧荷重 風圧荷重とは、風によって物体に加わる力のこと。 フィールド設置型太陽光発電システムの基礎や架台を設計するにあたって、風圧荷重は重要な要素となります。

地上設置型の太陽光発電システムは、周囲に建築物等がない限り、風の影響をストレートに受けてしまいます。 風によって太陽光パネルが吹き飛ばされたり、基礎や架台が持ち上がるということを防ぐためにも、 台風や突風を考慮してシステムを設計しなければなりません。

JIS C8955によると、風速34m/secの風が傾斜角20度の太陽光アレイに与える風圧荷重は、アレイ1㎡あたり115kgfに達するとされています。 したがって、34m/secを基準風速としてシステムを設計すると仮定した場合、 アレイの総面積に115kgfを乗算することで、そのシステムに作用する最大の風圧荷重を求めることができます。

実際の現場では、コストや工期の問題もあり、強い台風や突風を考慮して設計されたシステムはあまり多くありません。 そのため、強い風によって基礎が持ち上げられたり、それによって架台が歪んだりといった報告がしばしば挙げられています。

太陽光発電は、買取期間中に安定して発電することが前提となるため、 想定外の事故等を防ぐためにもしっかりと強度を確保したシステムを設計することが重要です。


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