片流れ屋根

Shed roof

【よみ】かたながれやね

編集日:2014年2月17日

片流れ屋根 片流れ屋根とは、屋根面が一方向に流れている形状の屋根形式のこと。

片流れ屋根は、デザイン性が高いことや窓面積を大きくできること等から、近年の新築住宅において採用されています。 外観上のメリットだけでなく、構造が非常にシンプルで、他の形式と比べてコスト・工期を削減できるという点も、高い支持を受けている理由と言えるでしょう。

多くの魅力がある反面、壁面の面積が大きくなってしまうため、外壁の汚れや傷みが早くなる可能性があること、 強度がどうしても他の屋根形式よりも多少劣ってしまうといった欠点があります。

それらの特徴を含めずに太陽光発電を行うことだけを考慮した場合、片流れ屋根は最も適した形式となります。 屋根全体に太陽光パネルを設置できるということが、片流れ屋根最大のメリットといえるでしょう。 また、他の形式よりも施工性に優れており、施工費用を多少安く抑えられるということも想定できます。

ただし、屋根の向いている方角によっては、設置できないケースもあるため注意が必要です。 屋根面が北向きに傾斜している場合、発電量が期待できないだけでなく近隣住民への光害となることが懸念されています。

また、屋根勾配も重要な要素で、勾配が十分でなければ雨などの水分が流れにくく漏水のリスクが高まることから、 施工店やメーカーが施行不可と規定しているケースがあります。


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