放電

Discharge

【よみ】ほうでん

編集日:2014年3月4日

放電 放電とは、電極間にかかる電位差によって間に存在する気体に絶縁破壊が生じ電子が放出され、電流が流れる現象のこと。

電池やコンデンサにおいては蓄積された電荷を失う現象のことを指し、この現象の対義語として充電があります。

電池は、イオン化傾向の異なる2種類の金属と電解液で構成されており、化学反応を用いて発生した電気を取り出しています。 負極にはイオン化傾向の大きい金属、正極にはイオン化傾向の小さい)金属が用いられることが一般的でしょう。

イオン化傾向の大小は金属によって異なり、正極の金属と負極の金属のイオン化傾向の差が大きければ大きいほど、 より高い起電力(電圧)を得ることが可能です。 電解液に溶けやすい負極の金属がイオン化し、放出された電子が正極へと流れていく現象が一般的に放電と呼ばれているものになります。

余談として、「過放電」とは終止電圧を超えて放電を続ける状態を指す言葉ですが、 過放電は電池の劣化やサイクル寿命の低下、破裂や発火といった事態を引き起こす可能性があるため、 電池内部には保護回路が設けられています。


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