風力発電

Wind power

【よみ】ふうりょくはつでん

編集日:2014年3月4日

風力発電 風力発電とは、風の力を利用して電気を作り出す発電方式のこと。

地球温暖化対策や、化石燃料の枯渇、エネルギーの安定供給・確保が世界的に重要な課題となっている昨今、 無尽蔵に発生する風の力を利用し、クリーンに安全に発電することが出来ることで高い注目を浴びています。

風力発電は、風の力でブレードと呼ばれる風車を回し、その回転運動を風力タービンに伝えることで電気を発生させています。 ブレードは風の吹いてくる方向に向きを変え、常に風の力を最大限に利用できるようになっており、 その設備利用率は太陽光発電を一回り上回り、概ね20%前後となっています。

火力発電や原子力発電とは異なり、冷却水が必要でないことから、 需要家近辺に設置する分散型電源としての利用が注目されています。

普及に向けてはいくつかの課題が存在しており、その最たるなものが建設コストの高さです。 風力発電システムによる電力は、固定価格買取制度に基いて売電することができますが、 これによる市場価格の低下は現在のところ見受けられません。 また、バードストライクや運転中の低周波騒音なども問題となっており、改善の努力が求められています。

現在では、出力変動抑制を目的に、大規模な蓄電システムを併設した風力発電所も見受けられるようになっています。


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