水力発電

Hydroelectricity

【よみ】すいりょくはつでん

編集日:2014年2月21日

水力発電 水力発電とは、水が落下するときのエネルギーを利用して電気を作り出す発電方式のこと。

水力発電は数ある発電方式の中でも特に長い歴史を有しており、1800年代後半から世界的に利用され始めました。 日本国内においては、1888年に宮城紡績が自社で設置した三居沢発電所で発電を開始し、その後は紡績会社や鉱山会社によって広く用いられることになります。

水力発電は、発電時に特定の化石燃料を必要としないこと、安定性や負荷変動に対する追従性が高いことも相まって、 再生可能エネルギーの中でも最も実用的な発電方式とされています。

一方で、水力発電所の建設には必ずダムの存在が伴うことから、周辺の環境や生態系への影響が懸念されています。 近年になってダムの堆積物増加などが問題視されているため、今後新設されることはほぼ無いと言ってもよいでしょう。

戦後の日本における電力の大半は水力発電によって賄われていましたが、高度成長期以降は火力発電や原子力発電の比率が増大していきました。 現在では全電力の1割以下にまで比率が低下していますが、電力需給ピークの緩和などに欠かせない発電方式となっています。


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