過充電とは、満充電を超えて電荷を蓄えようとする状態のこと。
電池は、放電していくことでイオン化傾向の高い負極の金属が溶けていくため、 次第に電極の金属が無くなってしまい最終的には反応できなくなりますが、 外部から負荷を掛け、放電とは逆の流れで電気を流すことによって、充電することが可能です。
近年のモバイル機器やUPSにおいては、トリクル充電を採用することで過充電を予め防止するようになっています。 トリクル充電は、急速に充電するタイプの充電方式と比較すると充電時間は長くなりますが、 満充電状態になってから充電電流を流し続けても電池に負荷を与えないという特長があります。
これにより、自己放電の大きい特性のあるバッテリーを常に満充電状態に保つことが可能になると同時に、 過充電によって電池寿命を縮めるといった性質を緩和することに成功しています。
電池の種類にもよりますが、過充電や過放電は電池を非常に危険な状態にさらすこととなるため、 予め電池の特性を理解し、適切な充放電を行うことが重要と言えるでしょう。