サイクルとは、一度充電して放電するまでの流れのこと。
二次電池の寿命はこのサイクルを用いて表されますが、メーカーなどが提示する想定サイクル数は 電池の使用方法や環境によって変動するため、あくまで目安の数値として捉えることが重要です。
二次電池のサイクルは種類によって異なり、この値が大きいほど長寿命ということになります。 以下は資源エネルギー庁が発表した主要二次電池の可能サイクル回数を示したもの。
鉛蓄電池 | ニッケル水素電池 | リチウムイオン電池 | NAS電池 |
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4500回 | 2000回 | 3500回 | 4500回 |
上記の数値は、電池容量が定格容量の60%以下まで低下し、その後の充放電で電池容量が回復しなくなる時点までの目安です。 二次電池は内部の化学反応によって電気を取り出す仕組みとなっているため、 どうしてもサイクル回数の増加に伴って内部の活物質などが劣化してしまいます。
種類を問わず電池を長持ちさせるためには、電池の特性を理解し、適切に充放電を行うことが重要と言えるでしょう。