バイオマス発電とは、動植物などから生まれた生物資源を「直接燃焼」したり「ガス化」するなどして発電する方式のこと。
地球温暖化対策や、化石燃料の枯渇、エネルギーの安定供給・確保が世界的に重要な課題となっている昨今、 未活用の廃棄物を燃料とするバイオマス発電は、循環型社会を構築する発電方式として注目を集めています。
バイオマス発電は、太陽光発電や風力発電などとは異なり、発電に燃料が必要となります。
固定価格買取制度における調達期間は20年となっていますが、期間中は安定して燃料を調達しなければならないこと、 また燃料を分別する必要があることなどから、他の再生可能エネルギー設備よりもハードルが高いというのが現状です。
買取対象となる方式には、メタンガスを発酵させるメタン発酵ガス化発電、間伐材や主伐材を燃料とする未利用木材燃焼発電、 製材端材や輸入木材、パーム椰子殻・稲わら・もみ殻等を燃料とする一般木材等燃焼、一般廃棄物・下水汚泥・食品廃棄物などを燃料とする廃棄物燃焼発電、 建設廃材などを燃料とするリサイクル木材燃焼発電があり、それぞれの方式に応じて買取価格が設定されています。
燃料の出所から発電施設までの流通経路や各種証明書等の取得などが手間になることから、 今後普及を推進していくためには狭い地域内で燃料の調達から発電までを一貫して行える環境を構築することが重要となります。