電解液とは、イオン性物質を水などの極性溶媒に溶解させて作った電気伝導性を有する溶液のこと。
電池は、異なる二種類の物質からなる正極と負極、そしてこの電解液から構築されています。 イオン性物質は、極性溶媒に溶解させることで陽イオンと陰イオンに解離し、これら正負のイオンが電荷の運び手となって移動することで電気が発生します。
正極とマイナス極に用いられている物質及び電解液の違いで、電池の電圧や容量・特性などは大きく異なり、 電池の種類はこの3つの組み合わせによって決定されるのです。
用いられる電解液は電池の種類によってそれぞれ異なり、鉛蓄電池では希硫酸、 ニッケル水素電池では水酸化カリウムのアルカリ水溶液、リチウムイオン電池では非水系の有機電解液、 NAS電池ではファインセラミックスが用いられています。
乾電池型二次電池で見られる液漏れはこの電解液が漏れ出した状態を指し、 過充電や過放電などによって内圧が上昇した際に開く安全弁から、水素と共に漏れ出しているとされています。