10分でわかる!「HEMS」講座

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HEMSのデメリット

いいことづくしのように思える「HEMS」にも、いくつかデメリットがあります。

1.)最近になり普及が進み始めたため、コストメリットが未だ明確でない。

「HEMS」を導入するには、工事費を含め決して安くない費用が必要になります。導入にかかった費用と、導入後に達成した節約費用を比較したときに全ての人が導入してよかった!と感じるかどうかは、今のところはっきりしておりません。

2.)通信規格、”ECHONET Lite”に対応した電化製品がまだまだ少ない。

「HEMS」は”ECHONET Lite” という通信規格(*2)を使い、電化製品をコントロールします。その際には、コントロールしたい製品が “ECHONET Lite” に対応している必要があります。

(*2)言語のようなもの。当然ながら、英語しかわからない人に日本語で話しかけたところで会話は成り立ちません。同様に、HEMSは”ECHONET Lite語”で指示を出すため、制御したい電化製品もまた”ECHONET Lite語”を話せなければならないということです。

現在、ECHONET Liteに対応した電化製品がまだまだ少ないため、HEMSの恩恵をはっきりと感じるようになるのはもう少し先の話になるでしょう。

HEMSの今後の見通し

地球温暖化対策や、原発の安全性、化石燃料の枯渇が問題視される昨今、エネルギーの安定供給・確保が世界的に重要な課題となっています。

一人一人がエコへの意識を高めて、効率良くエネルギーを利用していかなければなりません。そこでHEMSは絶大な効果を発揮するでしょうし、今後間違いなく普及していくでしょう。

また、HEMSの普及は環境問題対策にのみならず、住宅販売や家電販売の促進など、今後の日本経済をも大きく左右してくることは間違いありません。

まとめ

・「HEMS」とは、”Home Energy Management System”の頭文字を取った言葉で、電気・ガス・水道などの家庭内エネルギーをコントロール出来るシステムのこと。
(メーカーの言う「HEMS」は、HEMSというシステムを搭載した機械のことを指す)

・「HEMS」を通じ、家庭内エネルギーの利用状況を確認することが出来る。

・「HEMS」を通じ、電化製品をコントロールすることが出来る。
ただし、”ECHONET Lite”という通信規格に対応したものに限る)

・一人一人がエコの意識を高め、効率良くエネルギーを利用していく必要がある。そこでHEMSは絶大な効果を発揮するだろうし、間違いなく広く普及していくだろう。

・住宅販売、家電販売などと相性がよく、抱き合わせ販売が可能になるため今後の日本経済をも大きく左右する可能性を秘めている。