
栃木の電設各社、メガソーラー施工で地域で共同会社
栃木県内で複数の中小電気設備業者が共同でメガソーラー(大規模太陽光発電所)の施工会社を立ち上げる動きが出てきた。先行した足利メガソーラー(足利市、渡辺好美社長)がノウハウを伝える形で同様の取り組みが各地に広がり、近く小山市で5社目が発足する。工場の屋根などに設置する太陽光発電設備の設計、建設などを一貫して請け負う。
足利メガソーラーは足利市内の電設会社5社が4月に設立。その後、同様の手法で栃木市や佐野市などでも各地の地元業者が設立した。各社は営業ノウハウを共有し、資材の共同仕入れなどでコスト低減を図っている。
遊休地活用策などとして企業や自治体のメガソーラーへの関心は高い。施工分野ではエンジニアリング大手などの進出で受注競争が激しくなっており、地域の電設業者が連携して対抗する。
足利メガソーラーは自社でも発電事業を始め、来年初めにも出力2800キロワット級の発電設備を足利市内に設置する。
(記事:日本経済新聞)