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2012年10月25日
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新電元工業、太陽光発電用パワコン生産を4倍の月1600台に引き上げ

 新電元工業は11月をめどに、太陽光発電用パワーコンディショナー(電力調整装置)の生産能力を現状の4倍になる月産1600台に引き上げる。生産子会社に人員を移動し、2直から3直に体制を変更。同時に生産体制を受注生産から見込み生産に切り替え、順次、在庫販売を進める。将来は在庫場所を全国3拠点に拡大して即納体制を構築する。

 

 生産子会社の新電元スリーイー(埼玉県飯能市)で3直体制を整える。他部門から人員を移動することにより、パワコン生産の人員を増加。これにより生産能力を7月時点の月400台から11月に同1600台に増強する。

 パワコンの需要が大幅に拡大していることから、主に受注生産だったこれまでの生産体制を見直し、見込み生産に切り替える。11月からの能増に合わせて在庫を積み増し、需要増加に対応していく。現在、在庫の保管場所は新電元スリーイーに限られているが、将来は国内3拠点に拡大させ、よりスピード感のある納入体制を構築する。

 新電元は5キロワット、10キロワット、100キロワットの中小型機器を主力にしている。同社製品は高周波絶縁方式によって太陽電池と電力会社の系統電源を絶縁しているため、太陽電池の運用と保守をより安全に行うことができる。

 7月に始まった再生可能エネルギーの全量固定価格買い取り制度に伴って、太陽光発電装置を設置する工場が増えていることから、パワコンの引き合いが急激に拡大。供給力を高め、需要増加に対応する。

(記事:朝日新聞)

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