
長崎に太陽光発電所完成、運用開始
西部ガス(福岡市)のグループ企業が長崎市小江町に建設した太陽光発電所の開所式が23日、現地で行われ、運用が始まった。同市で売電用の太陽光発電所が稼働するのは初めて。
発電所は、西部ガスの工場の敷地約8600平方メートルを利用し、約4000枚の太陽光パネル(縦約1・2メートル、横約1メートル)を設置。発電規模は約600キロ・ワットで、一般家庭約210戸分の電力使用量に相当する年間約70万キロ・ワット時の発電を見込んでおり、すべて九州電力に売電する。
太陽光発電事業は、西部ガスの子会社と千代田化工建設(横浜市)が設立した「エネ・シードNOK」(福岡市)が運営。今月17日には、福岡県大牟田市に設けた初の発電所(発電規模約1300キロ・ワット)が稼働し、12月下旬には、北九州市若松区で建設中の発電所(同約1800キロ・ワット)の運用が始まる予定だ。
開所式には、西部ガスの田中優次社長や長崎市の田上富久市長ら約35人が出席。テープカットで完成を祝った。田中社長は「今後2、3年で太陽光発電所をもっと増やしていきたい」と語った。
(記事:読売新聞)