「屋根、貸します」 太陽光発電に有償で
太陽光発電の普及促進策として佐賀県は、高校など県有施設10カ所の屋根を発電事業者に有償で貸す事業を始めた。賃料は、1平方メートル当たり100円以上で事業者側が設定する。募集期間は16日まで。提案内容や賃料の設定価格などを審査し、22日に事業者を決定する。
対象となる県有施設は農業試験研究センター、産業技術学院、有田窯業大、窯業技術センター、有明水産振興センター、佐賀西高、唐津東中・高、佐賀工高、鳥栖工高、佐賀商高の10施設。複数施設の発電計画も受け付ける。
県新エネルギー課によると、屋根の面積が1千平方メートル以上、南向きの条件で選定した。10施設の屋根の総面積は2万2220平方メートルで、単純計算した発電規模は最大約2メガワット。ただ、屋根全体のパネル設置は困難なため、発電規模は2メガワットより小規模になる見込み。発電した電気はすべて事業者が売電する。
応募要件は県内企業、または県内企業を含む複数の企業で構成する団体▽事業者負担で屋根の防水工事を行う▽停電時は、発電した電気を設置施設に無償供給する▽施設内に発電状況が分かるモニターを設置する-の4点で、県に事業計画書を提出する。
5~9日の5日間、各施設で説明会を開く。問い合わせは同課、電話0952(25)7380。
(記事:佐賀新聞)

