
コンビニ大手 太陽光発電導入 1万店視野 サークルKは来春から
コンビニエンスストア各社が店舗での太陽光発電10+ 件の導入を拡大させている。先行するセブン-イレブン・ジャパンやローソンなどに続き、サークルKサンクスも先週末、2013年5月から全国の約800店に発電設備を設置すると発表。13年中には大手4社だけで1万店に迫る勢いで、コンビニの環境対策が一段と加速しそうだ。
サークルKサンクスは昨年から数店で実験を重ね、採算のめどが立ったとして拡充に踏み切る。一部の配送センターなどにも設置し、発電量は年間約1万キロワット時を見込む。全量を電力会社に販売し、収入を店舗の省エネ化などに充てる。
最大手のセブン-イレブンは、これまでに約4000店に太陽光発電10+ 件システムを設置した。電力会社には売電せず、店舗の照明などに使っている。来年2月末までに設置店舗を約7000店に増やす方針だ。
ローソンは現在約350店に設置しており、14年2月末までに約2000店に拡大する。発電した電力の一部を店舗で使用し、残りは売電する。
ファミリーマートはまだ11店と少ないが、今後、増やす方針という。一部店舗では、備え付けた電気自動車(EV)の急速充電器にも供給するなど、活用の範囲も拡大させている。
コンビニ各社は東京電力福島第1原発事故の後、店舗の照明を消費電力が少ない発光ダイオード(LED)に切り替えるなど、環境対策を強化してきた。太陽光発電10+ 件や店舗の省エネ化推進は光熱費の抑制策としても重要性を増している。
(記事:SankeiBiz)